コラム&メルマガ アーカイブ 2010/02/25

ここでは、当事務所の情報発信等を兼ねたコラムやこれまでに配信した過去のメルマガ【エフォート通信】を掲載しています。
内容は、中小企業・小規模事業者、創業者に役立つ情報です。

※セミナー案内等の「号外」は割愛しています。

【100年企業の共通点】

こんにちは。エフォート行政書士事務所の中島です。


このメールは私が名刺交換をして頂いたり、普段お世話に
なっている方々に送らせて頂いております。

また、こういったメールがもし不要とのことでしたら、
お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。
m(_ _)m

本メールが皆さまの何かのお役に立てば幸いです。(^_^)


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■ 100年企業の共通点
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以前、ある「しんぶん」を読んでいました。

僕も加入している「中小企業家同友会」の
「中小企業家しんぶん」というものです。

そこのコラムで「100年企業」を題材にしたものがあったので、
僕が加入している「関西知的資産経営研究会」での話も混ぜながら、
少しご紹介します。


その「しんぶん」のコラムによると、東京商工リサーチが
全国創業100年超え企業の実態調査を発表したそうです。

それによると、その数は全国で2万1千社で、
企業構成比としては、1%弱。


最古の企業は、ご存知の方も多いかと思いますが、
大阪の寺社建築工事の「金剛組」です。

創業が578年なので、100年どころか1千年超え企業です。

その他色々ありますが、「研究会」での事例も上げると、
製造業では、(株)大石天狗堂、
流通業では、(株)ホリグチなどもあります。

都道府県別にその数を見ると、トップは東京で、
次いで、大阪、愛知、京都、新潟・・・です。

しかし、構成比別で100年超え企業をみると、
最も高いのは、山形で、次いで、
京都、新潟、三重、長野・・・だそうです。


これら長寿企業に共通することが5つあります。
その5つを示して、その調査は結んでいます。


その5つとは・・・


1.「本業」を重視しながら、
2.時代に合わせて変化する「柔軟性」を持ち、
3.「身の丈」にあった経営、
4.「社員重視」の信頼経営に徹し、
5.創業当初の「家訓」や「社是」を大切に保持している

というものです。


2.と5.は「温故知新」「不易流行」ですね。

不易流行とは、
 「不変の真理を知らなければ基礎が確立せず、
 変化を知らなければ新たな進展がない、
 しかも「その本は一つなり」即ち、
 「両者の根本は一つ」であるという。」
というような意味です。

「不易」は変わらないこと、つまり、どんなに世の中が変化し
状況が変わっても絶対に変わらないもの、変えてはいけないもの
ということで、「不変の真理」を意味します。

逆に、「流行」は変わるもの、社会や状況の変化に従って
どんどん変わっていくもの、あるいは変えていかなければ
ならないもののことです。
(不易流行.comより引用)


老舗企業の知的資産経営にも通じますが、
攻める経営と守る経営が両輪で機能しています。

家訓や社是は曲げずに、それでいて、培った知的資産を活用して、
絶えず変革(=イノベーション)を繰り返しています。

(ここでのイノベーションは、単に「=技術革新」ではありません)


そして、1.ですが、本業に徹する。

あれこれ本業以外に手を出すのではなく、あくまで本業重視です。


「研究会」の発表でもありましたが、帝国データバンクの
長寿企業の統計によると、商品・製造・販売方法に比べ、
家訓・社是・主力事業は変わっていないということです。

1.と3.の「本業重視」・「身の丈経営」
ランチェスター戦略でも同じ理屈が述べられています。

老舗企業が必ずしも大企業と言うわけではありません。
むしろ、中小若しくは零細企業がほとんどです。

先の5つは、それら老舗企業から学ぶべき教訓ですね。


そんな老舗企業には知的資産がいっぱいです。


12月の同友会では、くしくも明治25年(1892年)創業という、
100年超え中小工務店の4代目社長の発表でした。

バブル崩壊後、公共事業から脱却し、100%元請となり、
完全地域密着で変革した企業です。

専門性・独創性・安売りでない適正価格、量産量販ではなく質産質販。

ネットワークを重んじ、大企業とは棲み分けをして、
地域性と独自性・個性を重視されています。

独自のネットワークで作った「クラブ」で、
家族向けに木工教室を開催したり、
家が建つ過程をすべてエンドユーザーであるお客様に
見せたりすることで、顔の見える仕事をし、
社員も含めて、地域に根付いています。

創業当初の大工職人としてのスタイルは変えずに、それでいて
時代と共に変革しながら、元気な企業として存在しています。

そのときのお話は、「なるほど!」というものばかりでした。


また、現在、知的資産経営報告書の作成支援をしている2社は、
100年ではないにしろ、どちらも70年近い企業。

長くなるので、詳細は省略しますが、
一方は、拡大経営をしていったものの、結局過大な設備投資や
それに伴う人員拡大をして、バブル崩壊の時期に行き詰りました。

しかし、自社だから出来ること、自社が本当にやりたいことを
絞り込んで、70名近くいた従業員を社長を含めた3名に減らし、
工場等の設備も売却されました。

当然、売上高自体は、縮小に伴い大幅に減少しましたが、
自社のこだわりを追求し、「社員」と周りとの信頼経営に徹し、
今では1人当たりの売上高・粗利益ともに、当時の数倍です。

「本業」を重視し、身の丈にあった経営です。


もう一方は、地場産業を活かした製造業ですが、下請けから脱却し、
さらに業界でもスキマ市場だけに特化し、独自のマーケティングで
成長されています。

この企業も長年、本業=スキマ市場以外はほとんど手を出さず、
その中で、「身の丈」にあった経営をしつつ、商品に関しては
時代に合わせて変化する「柔軟性」を持って対応されています。

この企業も、むやみな拡大路線はせず、現在も従業員20名以下。

しかし、従業員1人当たりの経常利益は約1000万円と、
中小企業の製造業の平均を上回っています。


やはり、長寿企業は、ランチェスターの弱者の戦略
意識するしないは別にして、実践されていますね。

そして、独自の「知的資産」が満載です。

最後に付け加えれば、好きなこと(やりたいこと)で、
喜ばれることをし、利益を上げておられますね。


何かの参考になればと思います。


ちなみに、その2社の知的資産経営報告書はもうすぐ完成予定です^^;



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エフォート行政書士事務所
行政書士 中島 巧次
〒520-0864 滋賀県大津市赤尾町4-24
TEL:077-532-7233 FAX:077-532-8288
URL: https://effort-office.net/
ブログ:http://koutannikki.seesaa.net/
e-mail: xyz●effort-office.net
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【編集後記】

最近、5時半起きから4時半起きに変えたんですが・・・

時折2度寝して、結局いつもと同じ時間になったりします。

今日は4時半起きで、このメールの原稿を書いていました。

暖かくなったとはいえ、早朝はまだまだ冷えますね。
そんな早朝でも、12月頃からツバメの巣に棲みついてる
小鳥がいるんですけど、思いっきりフンをして、
元気に飛び回ってます(笑)

そしてもうすぐ3月で、春はそこまで来てるって感じ。

三寒四温といいますが、体調にはくれぐれも
お気を付け下さいませ(^o^)/


最後まで読んで頂きありがとうござます!!


今後、こういったメールがもし不要とのことでしたら、
お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。
m(_ _)m


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