コラム&メルマガ アーカイブ 2011/09/01

ここでは、当事務所の情報発信等を兼ねたコラムやこれまでに配信した過去のメルマガ【エフォート通信】を掲載しています。
内容は、中小企業・小規模事業者、創業者に役立つ情報です。

※セミナー案内等の「号外」は割愛しています。

【「無駄」や「弱み」が「強み」につながる】

おはようございます。エフォート行政書士事務所の中島です。

このメールは私が名刺交換をして頂いたり、普段お世話に
なっている方々に送らせて頂いております。

また、こういったメールがもし不要とのことでしたら、
お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。
m(_ _)m

本メールが皆さまの何かのお役に立てば幸いです。(^_^)


==≪ご案内≫====================
不況をチャンスに。社長の行動が未来を変える!
「お 客 が 増 え る ★ セ ミ ナ ー」

日 時:2011年11月9日(水)
     13:00~17:00※終了時間は多少前後
会 場:コラボしが21 3階 大会議室
主 催:杉本総合会計(http://www.sugi-kaikei.com
定 員:100名(申込先着順)
参加費:3,000円(税込)
    1社2名様以上の場合2名様以降2,000円
    ※椛谷社会保険労務士事務所様及び杉本総合会計様
     並びに弊事務所のクライアント様は無料
申込み:杉本総合会計(担当:伊藤)
     TEL:077-552-6185 FAX:077-552-6199
    http://www.sugi-kaikei.com/pc/contents14.html

※僕も15分ほどお話します(^^♪
※このメール配信をお読みの方は、お一人2,000円^^
===========================


夢もあこがれも♪どこか違ってるけど♪
それが僕と君のハーモニー♪

ということで、夏も終わりですね。
(上は「夏の終わりのハーモニー」^^)


さて、この夏は例年以上に、かなり節電に取り組まれた方も、
多かったのではないでしょうか?

節約・効率化して、節電していく・・・

非常にいいことですね。


で、この節約・効率化というのは、無駄を省き、合理的にする
ということで、それ自体はとてもいいことですよね。

でも、経営で見た場合は、ある部分で無駄・非効率が
全体でみればかなりの強みになっていることもしばしば。

ちょっと前にブログでも触れたんですけど、
今日はそんな内容に触れていきます。

それではいってみましょう。

ホントは先週出す予定でしたけど、遅れてしまいましたm(_ _)m

編集後記にちょっとした妄想も(笑)


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■「無駄」や「弱み」が「強み」につながる
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

『ある部分での(多分に意図的な)「弱み」が、
別の部分での「強み」をもたらしているということは、
優れた戦略がしばしば含んでいる因果論理なのです。』
(「ストーリーとしての競争戦略」楠木建著 P.32より)
http://www.amazon.co.jp/dp/4492532706

『部分的な非合理を他の要素とつなげたり、
組み合わせたりすることによって、ストーリー全体で
強力な全体合理性を獲得する。』
(「ストーリーとしての競争戦略」楠木建著 P.322より)

『「普通の賢者」は文句のつけようがないストーリーを
語るのですが、みんなが「正しい」と思う要素ばかりで
ストーリーが組み立てられているので、競争優位を獲得できても、
遅かれ早かれ模倣される可能性にあります。

これに対して、戦略の玄人は賢者の盲点、すなわち部分合理性と
全体合理性のギャップに持続的な競争優位の源泉を見出します。』
(「ストーリーとしての競争戦略」楠木建著 P.327より)


まぁ簡単に言えば、
 ・なんてバカなことを・・・
 ・そんなことすてることが弱み・・・
 ・そんな無駄な、面倒なことをして・・・
というようなことが、実は全体としてみると
「強み」につながっているってことです。

先日、これを分かりやすく説明した内容のメルマガがあったので、
一部抜粋してご紹介しますね。

>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>
『弱みが強みにつながる』
(1分で学ぶ!小さな会社やお店の集客・広告宣伝・販促)
http://www.middleage.jp/mag2011/0812.html

たとえば、地元の公民館の会合とか行くとするじゃないですか。
するといつも、年配者の意味の無い質問、ピントのぼけたやり取り、
不毛な議論、かみ合わない意見交換が延々と続くわけです。

でも、こういう場で会合を進行する会長さんが
「では、こんな感じでどうでしょう。」と方向性を示すと、
「まあ、じゃあ、そうすんべ!」とまとまることがあります。

その時の会長さんって「理論的なこと」や「能率的なこと」や
「理屈として正しい」ことを述べて参加者を説得するのではないのです。

日頃、地域内の公共の場所に伸びた雑草を人知れずせっせと
刈っている会長さんや、地域で困りごとがあると損得考えずに
動いてくれる会長さん、宴会で司会をして場を盛り上げて、
宴会中にちょっと酔って一節うなる会長さんが「言う」ことだから、
「まあ、じゃあ、そうすんべ!」となることが多いわけです。

何のトクにもならない公共の場の草刈や悩み相談、飲みニケーション、
という一見すると「ムダ」に思えることが、「会長さん全体」の
強みになっている
わけです。

企業でもお店でも一見すると部分部分では弱みやムダに見えるものが、
実はその会社やお店全体の強みの一部になっている
ことがあります。

例えば、店内の1席当たりのスペースを広くする、
回転率を求めないことは他社から見れば弱みやムダに見えます。

一人ひとりの患者さんの話を丁寧に聞く医療スタッフの態度は
効率重視の競合から見れば弱みやムダに見えます。

でも、その弱みや無駄が会社やお店、組織全体では
強みになっていることがあるということです。

社長や店長はつい他社の効率の良い面ばかりを見て、
それを取り入れて、模倣しますが、実は効率の悪いことに
「見えない強みの原因」があることが多い
のです。
>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>


「ストーリーとしての競争戦略」では、この一見して
非効率・非合理なことを「クリティカル・コア」と言ってます。

無駄のようで無駄でない。

人が見るとアホなこと愚かなことのようでも、実はそれが
強みや競争優位の源泉になっている。

利益の源泉・競争優位の源泉はどうなっているのか、僕も
知的資産経営のヒヤリングで丁寧に遡っていくと、
こういうものがけっこうあったりするんですよね。

他社がマネ出来ないのではなく、それだけを見ると
非効率だ!バカらしい!なんて面倒臭いことを!って思うから、
マネしない。

これだけデジタル化した中で、メールではなく、
あえて手書きのハガキを送る。

いろんなところから取引依頼があるのに、手作りにこだわって
敢えて自社店舗でしか販売せず、しかも1店舗のみ。

ちょっとでも仕入値が安い方がいいのに、いっさい交渉せず、
言い値で仕入れる。

ある工程を外注すればそれだけ時間・コストが効率的になるのに
あえて自社でやって、しかも派遣社員ではなく正社員でやっている。


それだけを見れば、なんでそんなことを、しかもそこまでやるの??
っていうようなこと。

ひょっとして規模的なことや外部との関係性とかで
弱みになっているからかもしれません。

でも、全体を見るとそういう取り組みが利いていて、
競争優位性を作っている要因になってたり、強みにつながってたり。


ただ・・・


自分・自社では当たり前すぎて、意外と気づかないことも多いです。

そういう中で、利便性・効率性を求めて、自社の大事な
ローテク・非効率な部分まで捨ててしまっては、効率的にやったのに、
競争優位性を失くしたってことになりかねませんね。


自社の顧客への価値創造がどのようになっているのか
そういう意味でも、「自社を知る」って大事ですね。

-----------------------------------------
エフォート行政書士事務所
行政書士 中島 巧次
〒520-0864 滋賀県大津市赤尾町4-24
TEL:077-532-7233 FAX:077-532-8288
e-mail: xyz●effort-office.net
-----------------------------------------

【編集後記】

先日、N社長がfacebookに投稿した写真のコメントに
こんな面白い書き込みが。


T氏「右にいるのはVシネマの・・・・ 中島さんですね。」

N氏「よくご存知で。Vシネマさんです^_^」

T氏「お二人とも有名過ぎます~(^_^;)」

N氏「僕は○○○○で有名。彼はVで有名ですから(^_?)?☆
いやあや、知的資産経営の第一人者でしたね!」

・・・(笑)

勿論僕もコメント入れたんですけど、K氏も登場し
こう書いてありました。

K氏「弊社を担当していただいているのは違う方ですが、
2年前から作成し、平成23年度版を構成中です。
年々新たなチャレンジをしている事実と、先代・現社長の
苦労や努力を肌で感じ取ることができます。
新規お得意先さまや銀行さんにお渡しし活用しています。
特に新規のお得意さまには感心されますよ~。」

T氏「Kさん そうですね!事業継承のためにも、是非
作成しておきたいものですね!!営業にも使えそうですね!
もう一つの会社案内って感じで・・・」

この一連のやり取りは、僕らがヒヤリングに行った際のやり取りを
N氏が写真を取ってアップされての事だったんです。

ブログにも掲載して下さっています。
http://sigasaku.shiga-saku.net/e670492.html

この2年間、知的資産経営に特化して情報発信してきました。

お陰さまで、お会いした方からも「興味あるから詳しく聞かせて」
というお声を多くいただくようになりました。

経営者さんからの口コミで知って頂いた方も多くなってきました。

嬉しいかぎりです(#^.^#)

そこで、まだ妄想段階ですけど、自主セミナーを開こうかなって
思ったりしています。

というのも、知的資産経営に関するセミナーは、京都・大阪・神戸
なんかでは頻繁に行われています。

でも滋賀では・・・

国からの予算の都合もあり、支援機関さんも大々的には
できないって感じ。

でも、誰かがちゃんと発信しなくちゃって感じで、この際
僕がやろうかなって感じです。

facebook関連のセミナーならすぐ数十人単位で集まるかもですけど、
どれくらい来て頂けるか分かりません。

それでもfacebook上でこの話しをすると、手伝いますっていう
ありがたい声もいただけたり。

ということで、ちょっとやってみようかなと妄想中です。

具体化したら、またご報告しようと思います。


たまには、会社設立とか他の情報発信もせねばなぁ~(笑)


以上、Vシネマの中島でした(爆)


最後まで読んで頂きありがとうござます!!


今後、こういったメールがもし不要とのことでしたら、
お手数ですがご一報くださいますようお願いいたします。
m(_ _)m


ページの先頭へ